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エバートン戦のチェルシーGKツェフにみる世界基準

GK

フリー写真素材ぱくたそ

このところGKのスーパープレーなんかをチェックすることが多くなっているのですが、やっぱりGKにはロマンを感じて仕方ありませんね。

試合ではあまり運動量はないけども、トレーニングはどのポジションの選手よりもハードに追い込んでみたり。

ミスでもしようものなら袋だたきに遭う。。

ドMの極みみたいなポジションでございます。

エバートン戦のツェフが凄かった

さて、一部のサッカーファンの間でちょっとした話題になってましたら、先のエバートン戦でチェルシーのGKツェフが見せたセーブが話題になってます。

そのシーンがこちら。

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低くて早い、文字通り完璧なクロスをルカクがこれまたドフリーで合わせるのですが、ツェフが足を出してセービング。

止められたルカクの「やっちまった…っていうかなんで止まるんだ…」っていう表情がたまりません。

ツェフの守備範囲の中にシュートが来たこともありますが、このシュートを止めてしまうのはちょっと異常です。

しかし、細かく見ていくと数%ずつストップできる可能性をあげる動きをツェフがしているなーとわかってきます。

ツェフがとっている動きを分解する

この動画で確認できる範囲のことを分解してみます。

まず、一番最初。

クロッサーがボールをもっている位置から判断し、一瞬1歩左に動いてクロスに対応する動きをとります。

しかし、このときボールを持っている選手がカットインしてくるので、すかさずニアサイドに詰めます。

これでクロッサーからのシュートにも対応できる位置をとり、コースが甘く入ればクロスに飛び込めます。

ここで放たれてくるのが完璧なクロスなのですが、ツェフはルカクに対して正対したポジション取りができており、かつ重心が中央にあってズレていません。

従って、最後に足を出してセーブできた。それでも反応そのものは鬼ですが。

このとき、無理にルカクに対してと飛び込まなかったことも勝因と思われます。

このセービングのポイント

これだけの絶体絶命のピンチを一発で無にできてしまうのがGKの魅力なわけですが、このツェフのセービングのポイントは3つあります。

①点ではなく線でもなく面で

どちらかというと、フットサルのゴレイロのイメージに近い止め方です。

ボールに対して点で止めにいくのではなく、身体全体を投げ出して身体のどこかに防ぐという感じ。

レイソルサポにはおなじみの菅野さんがよくやるのですが、今回のはそれの上位互換。

②重心を動けるように保つ

最大のポイントはこれかもしれません。

こういう場面になると、身体の重心が後ろにいきがちです。よく菅野さんがやるのけぞりがそれです。

やってみればわかりますが、重心が後ろにあるときに足は出せません。

地面に対して垂直か、なんなら少し前目の重心を保てているからこそ足が出る。

それでも反応できていること事態がもはや常軌を逸しているレベルですが、それを生み出す理由の1つですね。

③ポジショニングの妙

今回の一連の流れのなかで、ツェフがポジションを細かく修正しているのがよくわかると思います。

常にボールの位置に対してベストなポジションを選択し、その位置をとり続けることで、自分の守備範囲にボールを呼び込むことに成功しています。

こういった細かい動き直しこそ、世のGKが見習うべき最大のポイントです。

これで2番手とか意味不明

チェルシーは現在はベルギー代表のクルトワが正GKで、ツェフは2番手という位置づけになっているようです。

これだけのGKが2番手って全くもって理解できません。

年齢的にはかなりベテランの域に達していますが、このセービングはまだまだ第一線でやれることの証左でしょう。

また、普段から準備を怠らず、出番に備えてトレーニングしているに違いありません。でなければこれほどのセービングは出来るはずがありません。

これだけの選手が控えに甘んじさせられたら、衝突の1つもしそうなものですが、そういう話は聞かないあたり、人格者でもあるんでしょう。

マジで移籍すりゃいいのに…と思えてしかたありません。。試合で見たい。

世界基準のGK

よく「ワールドクラスのGKは…」という言葉が日本のGKを比較するときに使われます。

定義付けは中々難しいですが、世界基準のGKはこういった誰もが「やられた」と思う場面を超反応で止める回数とタイミング、そして質が圧倒的に高いと思います。

質が高いというのは、止めた後に詰められたりするリスクすらないほどにきっちり止めきるという意味です。

「よく止めた。けど詰められた。」みたいなことが少ないというか。

2番手とはいえツェフはまだまだ世界を代表するGKだなと今回のセービングは思わされますね。

まとめ

もしかすると、今回のセービングを「まぐれ」とかルカクのシュートが甘いだけじゃね?と思う人もいるかもしれません。

もちろん、相手のあることですからそういう要素もあるでしょう。

しかし、それに対応するだけの準備と呼び込むポジショニングをとることでセーブできる確率を上げていることは間違いありません。

何度もいうように超反応ですけどね。

それにしても、このセービングの後、チェルシーのDFはしこたま怒られたでしょうね。

クロッサーにもノープレス。ルカクはドフリーで、中見るとDFは棒立ち。。

やる気あんの?あ?反省しやがれ!

と詰められているはず。。

ツェフ以外は本当にいろいろと酷い場面ですが、そういうのを一発で無にできるGKの凄さと魅力が凝縮されている場面でした。

今回は以上!

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