「正面に来たボールなんてセーブできて当たり前」と思われている節があるなと昨今感じております。
どうも、ぼくです。
すっげー今さらですが、冷静になってから書いた方がいいという自己判断でこのタイミングになりました。
先日のW杯予選のシンガポール戦、相手GKマフムード選手は、内心、上記の写真のような「ふっ、JAPANよ。入れられるもんなら入れてみたまえ、ふふふ」状態だったのではないかと思えてなりません。
試合終了後に並んだTLの言葉…
しかしまあ、相手のマフムード選手のスーパーセーブには脱帽でしたし、それによってDFの士気まで上がっちゃって日本からしたら最悪でしたね。
ぼくとしては、
「早いタイミングで点とっておきたかった。そしたら多分、ケチャップだったなー。だけど完全にGKがゾーンにはいっちゃったな。相手を褒めるべきだったかも。」
とか思ってたら、試合終了後のぼくのTL上に気になる言葉がいくつか並んだんですよね。
「相手GKが良かったとは思わない。日本が守備範囲に蹴っていただけ」と。
TLに並べた怒りのツイート
ああ、出ちゃったよ、まじかよ。。それはGKに対する冒涜・暴言というものだぜマザー。
まあ、確かに。
日本のシュート精度とゴール前での慌てっぷりはいい加減どうにかならんのかと思うところもありますけども。
否めない、確かに否めない。
しかし、GKからするとだよ。正面にきたボールを全部が全部止められるかって言ったらそうでもないのでござる。
ぼくが思わずしてしまったツイートがこちら。
「シンガポールGKはそんなに凄いと思わなかった。日本が守備範囲にシュートしてるだけ」ってツイート結構見るが、マジで言ってんのか?
— Kame@GKブログ運営中 (@samuraipm) 2015, 6月 16
見てる側からしたらこう思ってしまうのも無理はないのかな、と冷静になった今は思うのですが、GK愛が強すぎるからか、試合直後のタイミングでは憤りが隠せずちょっと熱くなりすぎたツイートをしています私。。
GKが自分の守備範囲に持ってくるためにどれだけのことをやっているか。また、守備範囲だからってそれを止めることが困難なことなのかわかってもらえんものかね。 — Kame@GKブログ運営中 (@samuraipm) 2015, 6月 16
守備範囲のシュートは止めて当たり前って認識が誠に残念でなりませんね。それに、GKの守備範囲外にシュート打つのって難しいよ。GKだってただ立ってるだけじゃねーからな。
— Kame@GKブログ運営中 (@samuraipm) 2015, 6月 16
冷静になっている今でも大方の考え方は変わりませんけどね。
本田のドンピシャヘッドを神反応でセーブするシンガポール代表GKイズワン・マフムード(24歳)。所属クラブの公式ウェブサイトによると、好きな食べ物はチキンライスらしい。 動画: @FaridWateva pic.twitter.com/3rkYb2r5Nv — KOMATSU (@blue_flag_fly) 2015, 6月 16
これとか、確かに守備範囲にきているヘッドではありますけど、そうそう止まるものじゃないです。
準備と予測、そして反応が全部ドンピシャで合って初めてできるプレー。
これはお見事というほかないです。
光ったハイボール処理、地味だが、、
正面にきたボール、とりわけ肩口と足元というのは反応しずらいですし、日本の拙いシュート精度を差し引いてもマフムード選手はこの日すごかったと思います。
やはり当たり前だと思ってしまうかもしれませんが、基本的なキャッチングやハイボールのキャッチングとかもノーファンブルでやっていたのが印象的でした。
GKが当たってたのは事実だが、決定的なのはオカと本田のヘッドだけかな。それよりもハイボール処理ミスがなかったのが凄いよ。180なくても判断力があれば弾けるボールだけ弾ける
— かつー (@SGJK) 2015, 6月 16
これ、決して当たり前じゃないんですよね。
特にハイボールなんかは本当に難しくて、いくら体勢がよくても相手も競ってきますから。
このへんは、プロのGKコーチの山野氏のブログが非常に参考になるので読まれたし。
日本VSチュニジア。GK権田選手の分析。あのファンブルは偶然じゃなかった。
【GK論】柏GK菅野選手のスーパーセーブと、それを生み出したもの。
マフムード選手が日本のGKより上だとは言いませんが、この日のプレーが本当に素晴らしかったのは確かなことであり、日本のシュート精度とは別軸で、正当に評価してほしいところ。
大当たりは日々のトレーニングあってこそ
W杯予選という大舞台でこれだけのプレーをできたというのは、彼が持っているポテンシャルは少なくともこの試合で披露したレベルには達しているということです。
あとはこれが常時できるようになることと、キックの精度が改善すれば相当いいところまでいく気がします。
キックに関しては下手したら全盛期の僕以下の精度だったんでね…
とはいえ、かなり日々のトレーニングが充実していることが伺えます。試合で披露できるプレー精度は練習の精度と強度に比例すると思うんで。
毎日の練習から、どれくらい実際の試合を想定して練習ができるか、厳しく追い込めているか、が試合の勝敗をも分かつことになるんですよね。
その点、かなりいい感じで追い込めていると思われます。
まとめ
GKの評価っていうのは本当に難しいなというのを今回は痛感しました。
ミスは許されないとか、ものっすごい簡単に言われる割に、簡単に見せているプレーがどれだけの準備をもとに行われているのかわかってもらえない。評価されない。。。
ちくしょー転職だ!!
とはいかないのがGKのサガでもあって、それでもぼくはGKというポジションを誇りに思っております。
なので、これからも合ってる間違っているはともかくとして発信していく次第であります。
ちなみに、そんなこんなで止めに止めたシンガポールGKマフムード選手に関して、なにやら「日本でいつかプレーするのでは(笑)」的なコメントを相手監督は残したようで。。
ただ、このような気になるツイートも。
ちなみに本日の大金星(引き分けだけど)の活躍によってキャプテン翼世代的にはSGGKと評されたかもしれないGKイズワンくんだが、正直、大当たり狂い咲きな日であった。実際これまでアルビレックス新潟シンガポールが彼から何点奪ってきたことか… #日本代表 #daihyo #albirex
— Daisuke Korenaga是永大輔 (@_kore_) 2015, 6月 16
日本で言ったら川口みたいなプレーヤーってところなんですかね。 大当たりなのか、化けたのか、今後の予選ではっきりするでしょう。
今回は以上!
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