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J1第30節 権田の負傷場面を検証する

GK

スカパー!が無料放送をやってくれているおかげで、世界のGKの素晴らしいプレーが見られてメシウマな日々が始まっております。

今のところ、クルトワ(チェルシー)、デ・ヘア(マンU)の2人は凄いですね。

どんだけ止めるんだこの2人。

権田の怪我の場面

さて、昨日のJ1第30節のガンバ対FC東京で、キーパーの権田が怪我のため前半で交代というニュースが飛び込んできました。ぼくは鹿島対浦和を追ってたので遅れてその場面を見たのですが、なかなか衝撃的です。

首から落ちたわけではなさそうですが、地面に叩き付けられた後に頭を打っています。

FC東京の公式発表では自宅静養ということなので、とりあえず初回の検査では何も無かったということでしょう。ただ、頭は遅れて色々あることがあるので、注意が必要な状況ではありますね。

とりあえず大事には至っていないということで、しっかりと休んで、無理な練習・試合への復帰は避けて欲しいところ。

この感じだと、肩の打撲、ムチウチ、脳震盪あたりの負傷は負っているように見えますので…

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キーパーは負傷と隣り合わせ

ガンバのパトリックも丹羽も「怪我させてやろう」と思ってやったわけではないでしょう。ガンバからしたら点を取る、FC東京(権田)は守るという相反する動きをする以上、ペナルティエリア内での交錯は大なり小なり起こりえます。

GKの立場からすると、この場面は無理に突っ込んできて欲しくない場面ではあります。空中では中々防御が難しい態勢だからです。

クロスを競るシーンは身体がぶつかり合うのは必至ですし、至近距離でシュートを止めるのも、見た目ほど簡単ではありません。痛いもんは痛い。

身体を投げ出してセーブを繰り返すわけですから、どうしてもキーパーは負傷と隣り合わせのポジションとも言えるわけです。

ちなみに現在「キーパーチャージ」というファールの概念はありません。従って、こういうプレーはルール的にも起こりやすくなっています。ルールがあっても起こると思いますが。

この場面を観察してみた

さて、ゆっくりと検証してみましょう。

権田としてはここは当然取りにいく場面です。その際、クロスボールを取りにいっているため、権田の脇が開いています。

残念ながら、脇は鍛えることができないため、パトリックくらいのフィジカルモンスターが突っ込んできたら、ガードが甘くなっている脇ばらはひとたまりもありません。

この時点でかなり痛いはず。こないだ現役引退した選手ですら冷蔵庫ばりに動かないことを体感した僕としては、現役のしかもパトリックなんかが来たなんて想像するだけで恐怖を感じます。

かつ、後ろから丹羽も競ってきていて、しかもユニ引っ張ってますね。これが更なる不運を招いており、受け身を取ろうにも体勢が悪すぎてそのまま落下してしまいました。

そして、首が衝撃を支えきれず、頭を打ち付けることになってしまったというところでしょうか。

ぼくの体験のお話

レベル感は違いますが、ぼくも高校時代に頭を打ったことがあります。流れ弾をキャッチしたらFWの選手がぼくの脇に突っ込んできて、そのままポストにぶつかり、地面に頭を打ち付けました。

ぼくの高校はGKがぼくしかいなかったので、そのままプレーを続けました。ただ、その後はかなり不思議で、「自分はなんでここに立ってるんだ?」と大マジで思ってました。そのことをその後誰に話しても信じてもらえませんでしたけどね。

大げさだ、と。

今とは多少時代も違うので、今あのときのようなことが起きたら話は違ってそうですが。。

この場面の権田にしても、もしかしたら記憶吹っ飛んでるかも知れません。記憶吹っ飛ぶのってかなり怖いですよ。自分がなんでここにいるのかが「ワカラナイ」みたいになりますから。

徐々に戻ってはくるんですが、その一連の流れが本当に怖い。永遠に失われることだってあり得たと思うとね。

この場面は防げたか

じゃあ、この場面は回避することができたか…というと、やはり攻め手側が配慮してくれないと無理でしょう。前述の通り、この場面はかなり権田が有利なポジションにありますので。

ただ、やはり勝負事ですし、ペナルティエリア内でのGKの保護はありませんから、プロとしてはというか、サッカーやっている人なら誰しも無理にでも突っ込む場面でしょう。むしろ、理性とは裏腹に「突っ込んでしまう」場面だと言えると思います。

そんなわけで、なかなか止めることは難しかったのではないかと想像します。

今後、起きてほしくはない事故ではありますが、低い確率でもまた起こりえる事故ではあると僕は思います。

ただ、権田の早期復帰を祈る

権田自身がどう思っているかはわかりません。

ふざけんなって思うところもあるだろうし、仕方がないっていう相反する気持ちもあるでしょう。

一番の心配は、権田に「イップス」のような症状が出てしまうことです。

大げさだと思うかもしれませんが、これはかなり怖い体験なので。

GKは頭を打ちやすいポジションでもあるし、ああいった競る場面はこれから必ず出てくるわけで、その際に今回の体験がフラッシュバックしないとも限らない。

日本代表に選ばれるほどの選手ですから、今回のことで潰れるようなことがあって欲しくはありません。

フィジカル、そしてメンタルともに何ともないことを祈るばかりです。

本当に、いつもGKの接触プレーには肝を冷やしますわ…

  icon-arrow-circle-o-right 追記 2015年2月6日

少し場面は違いますが、2015年2月6日のエントリでレアル・マドリード対セビージャにおける衝突についての検証記事をかきました。

よろしければ、こちらも合わせてお読みください。

レアル・マドリードvsセビージャでの接触事故を検証する

コメント

  1. […] 前にFC東京の権田がG大阪のパトリック、丹羽と交錯した場面を思い出します… 当ブログでもとりあげました。 […]

  2. […] おかげさまで昨日のエントリーが多くの方に読んでいただけているようでして、今まで見たことの無い最大瞬間風速を記録いたしました。 […]

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