なんでもいいけど寒い…すっかり冬になったのを感じます。毎年思いますけど、秋って一瞬ですよね。
さて、昨日の「ゴールキックの飛ばし方」のエントリが思った以上に読んでいただけまして、昨日は300PV越えという本ブログとしてはかなり「バズった」方でございます。
かのイケハヤ氏やらふらく氏が見たら鼻で笑われそうですけどww
近年のGK大型化
最近のキーパーは大型化が進んでますね。日本ですら川島やら西川やらってやっぱり180はあります。ノイアーなんてあの敏捷性があって190ありますしね。
それにやっぱり大きいほうが安心感はあります。ゴール小さく見えるし、クロスボールは安心してみてられるしで。
大きいってのはそれだけでGKの才能があるのは確かでしょう。小学生のときに大きいってだけでGKやらされてる子もいましたね。そのままプロになっちゃう人もいるんでしょう。太ってるって理由でやらされている子もいましたけど…
ただ、じゃあ低いとできないのか?って言ったらぼくは何がなんでも「否」と言いますよ。
身長低いですけど何か?
ぼくは小学校3年生からゴールキーパーをやってきて、中の下〜中くらいのGKにはなれたんじゃね?と勝手に思っているわけですが、最大のウィークポイントは「身長が低いこと」です。昔も今もこれからも。
171cm
これは、GKをやってる選手としてはかなり低い部類に入ります。実際、対戦相手に僕より低い人ももちろんいましたが、高い人がほとんど。いや〜、羨ましかった。
背は低いし手は小さくて、GKとして見た目上の才能はほぼ皆無といって差し支えございません。なんでキーパーとして見いだされたのか、自分でもわからんくらいなんです。
ただ、キックを磨くとかアジリティ磨くとかしてなんとかやってきまして、背が低いからなに?って思えるメンタリティは備わりました。
身長が低いことをいかに補っていくか
田岡茂一は魚住に言いました。「お前をでかくすることはできない」
そう、誰にもその人の身長を大きくすることはできません。本人でさえも牛乳のみまくるとか嘘か本当かわからない民間療法を試すのが関の山。
低いもんは低いんです。であれば、低いことを嘆くよりもやれることをやっていこうよと。
で、私が鍛えに鍛えたのがこちら。
アジリティ(俊敏性)
「いかに早く動くか」ってところですね。反射神経ともいいますか。
ラダー使うとか、俊敏さを鍛えられるメニューを消化しまくるとかで鍛えに鍛える。
高さがない分、早くうごいてコンマ何秒でも詰めたりしないと点とられちゃいますからね。同じところに到達するんでも、リーチがない分、速くないといかんので。
飛んで素早くたって逆に飛んで、また素早く立って素早く逆に飛んで(以下ループ)みたいのを繰り返す。ひたすら。
キック
これは昨日のエントリの通り。開花したの大学時代ですけど。
高校の友達には「お前がキック上手い」とか言われてるのが信じられないとdisられてますが、高校時代からトレーニングはしてたんでね。誰も教えてくれないから我流ですよ我流。
真面目な話、現代サッカーではキーパーのキックって本当に大事。ゴールキックもだけど、パントキックやビルドアップ時のキックね。これはもう「西川見とけ」でいいと思うの。研究して研究して、実践して調整して…っていうのを繰り返す。ひたすら。
今はYouTube教授に聞けばいい動画いっぱい上がってますよ。ほんとうらまやしいですよ。今の若人は。
筋力
これはやっぱり当たり負けだったり、ボールに負けちゃったりだとかがあったので、とにかく鍛えました。小さい分、大きい選手とクロスを競ったりするときにパワーは不可欠でした。
筋肉が邪魔なんて境地には達しないので鍛えて大丈夫。アジリティのトレーニングを一緒に積むわけですし。
1対1の場面で飛び込むときとかに筋肉の鎧があると相手に与える圧力も違うだろうしね。
あとはジャンプ力。身長がないぶん高く飛ばなきゃならんでしょう。クロスの対応とか。
鍛えた方がいいことって意味で…「判断力」
これは全GKの永遠の課題で、ぼくはこれが絶望的によろしくなかったので、自戒を込めてあげておく。
判断力まじで大事!
クロスへ飛び込むのか、まかすのか。エリアを出てクリアするのかディレイなのか。とか。
小さいGKなんてなお重要で、身体能力勝負を挑まれる前に判断力で勝負を避けることも考えないといけないわけです。だって、本質的には不利なんだから、勝負をしないという戦略をとる場面も当然必要。そのためにはたぐいまれな判断力を磨く必要があるのですよ。
これは、とにかくトレーニングだと思います。実践でいかにチャレンジをできるかも判断を鍛える要素になってくれる。ミスってもいいから飛び出してみるとか、ポジションを前に取ってみるとか。
そういう実験の繰り返しが判断力の向上につながっていくと思う。
これ以外にも自分なりに重要だと思うことを徹底して鍛えていくことで、秀でたゴールキーパーになることは、ぼくは可能だと思ってます。
草サッカーレベルではあるけれど、でかくても僕より劣るなってキーパーは悪いけど多い。
そういうこともあって、「ことと次第によってはでかいキーパーを凌駕することだって絶対にできる」ってぼくは信じている。
身長の低いGKランキング
そうは言っても「お前のレベルなんて知れてるし、説得力ねーよ」って思われそうなので、プロの世界ではどうなのか?ってのを見てみましょう。
というわけでGoogle大先生に伺ってみたところ、Jリーグのみのデータだけども、こんなランキングがあった。数名190以上の選手の名前がないので、もっと実際にはいると思うけど、今回のエントリの主旨からすると非常に参考になります。
身長が低いGKランキング
174cmがJリーガーの中では最も低いということです。
(それでも、ぼくより高いw)
この中で光るのはやはり仙台の関とレイソルの菅野でしょう。
2人ともJ1の舞台で多くのキャップ数を刻んでます。あと、たぶんこの記載の身長、いくらかサバ読んでると思われる。
世界に目をむけたら「あの選手」
日本国内だと170台のGKが低い方ってことになりますが、世界に目を向けてみて、やはりあの選手を取り上げないわけにはいかんでしょう。
我らがアギーレの故郷メキシコが生んだレジェンド 「ホルヘ・カンポス」その人です。
Wikipediaによると身長はなんと168cm。それでもメキシコ代表としてW杯でも活躍してます。フィールドプレーヤーとして出ることもあるっていうのでも何かと話題になる選手でした。
かなり古いブログですが、カンポスのことを取り上げた読み応えのあるブログもあったのでペロっと張っておきます。
民族差みたいのもあるかもしれませんが、低くてもやれるってことを彼らは見事に証明しておられますね。ええ。
「やれる」という前提に立つこと
国内だけ見てもGKの大型化は顕著ですし、カンポスも現代サッカーでどうなのか?ってのはわかりません。160台のGKは世界でみてもかなり希有な存在です。
小さいGKが不利なのはこれからも変わらないでしょう。かなり厳しい道が待っていると言っても過言ではございません。
プロを目指しているのなら、もっと厳しいと言わざるをえない。レイソルの菅野ですら、ヴェルディユースから身長が理由でトップに上がれなかったと言います。
ただ、「前例がない」ことはこれからもできないってことの証明にはならないので、まずは「やれるんだ!」っていう前提に立つことが何よりも重要なことだと思うのです。
そうでないと、トレーニングだってやってられない。キーパーのトレーニングってどのポジションよりもハードですからね。
小ささを補ってあまりあるGKになるためには何をやっていくか?というのを考えてトレーニングを積んでもらいたいですね。中学・高校くらいで悩んでいる子は特に。
最後の結論が結局精神論かよ!って言われるかもしれませんが、この前提はかなり重要です。
キーパーは小さくたってやれる!ことと次第によってはでかい奴より全然やれる!!
今回は以上!!
コメント
はじめまして、青髭と申します
小~中学生のボランティアコーチ(本職:GK)やってます
あ、私
身長172cmです
小さいGKの気持ち、よ~くわかります(笑)
高校生でキックが蹴れなかった気持ち、よ~くわかります
だからこそ、今子供たちのお手伝いやってます
教え子GKたちに教えてるの精神論は
「GKは、ペナルティーエリアの中では誰よりも速くあれ」
頭も、体もです
あやちゃんは宮城の手に書きました
「NO.1 GK」
足の不自由なオーストラリア帰りは言いました
「このエゴイストが!」
魚住は言いました
「こういう仕事は俺に任せとけ」
精神論が全てでは無いけど
ゴール前では、それくらいじゃないといかん時がありますよね
お互い、頑張って良い男育てましょう♪
また見に来ま~す(^.^)
良ければ当ブログにも遊びに来て下さい
チョッピリGK記事書いてます
http://blogs.yahoo.co.jp/txyhd516
青髭さん
初めまして。コメントありがとうございます。
身長同じくらいですね(笑)
精神論というか、メンタル面の持ちようというのを
ぼくは大事にしています。
もちろん、スキルが重要なことは言うまでもありませんが、
持っているスキルを発揮させるのがメンタルなので。
ブログ拝見しました。
ぼくも見に行きます。
初めまして!!
今回の記事にあまりにも共感したのでコメントさせていただいています。
私も高校までGKとして活動していましたが、そんな私の身長は「166㎝」
チームメイトの中で誰よりも小さかったのが自分ですし、コンプレックスを感じてましたね。先輩とかは187とかあっていつも「お前もあと20センチでかけりゃな」なんて周りからは言われてましたし(笑)
正直身長が伸びないことを恨んだ時期もありましたが、途中からは管理人さんがおっしゃっているような部分をとにかく意識して鍛えるようにしていました。とにかく速く動くこと。ハイボールはいかに早く落下地点を予測してジャンプするのかなどなど。色々考えながら練習をしていました。
その努力が実ったのか?僕のいた高校は中堅のレベルでしたが、とりあえず自分の学年になってからはずーっとレギュラーで試合に出ることができました。
確かにプロは難しいかもしれないけど、小さいGKでもしっかり練習をし自分の強みを活かしていけばある程度のレベルまでは持っていけるのだろうと思います。背が小さくて悩んでいるGKの方にはぜひ「自分でも出来る」という自信を持って練習や試合に臨んでほしいですね♪
また今後もブログ拝見させていただきます♪
あと、私も最近GKの魅力を伝えたいなと思い、ブログを初めてみました♪こちらのブログのように記事は充実していませんが、これから色々な情報をお伝えできればなんて思っています。もしよろしければ遊びに来てください♪
http://gk-soccer.hatenablog.com/
長文になってしまい大変申し訳ありません(>_<)それでは失礼いたします!!
ナオさん
コメントありがとうございます。
あと○○cmでかければな、はちびっこGKあるあるですねw
ぼくも言われました、、
GKブログはあまり見かけない領域ですので、仲間ができて心強いです。
ぼくとは違う視点や切り口で更新されているので、ぼくとしても参考になります。
一緒にがんばっていきましょう!
俺も170CMありませんでしたが小学生の頃は、野球でキャッチャーやってたせいか「おい!帰宅部!お前の学年GK居ないからお前やれ」と小学生の頃から仲良かった先輩に誘われて中学の途中からサッカー部に入部しGKやってアマでしたが45歳まで試合に出てました。同世代で清水東高校が全国優勝した時のGKが168CMでしたがまだ、日本は、プロ化してない時代でしたので何とも言えませんがメキシコ代表のGKカンポス、コロンビア代表GKイギータは、176CMでW杯出場してるしトヨタカップで決勝出場しているので身長が高く無くても充分出来ますよ。コーチング、ポジショニング、かけひきが重要でPKは、ほとんど止めてたしPK戦で負けたのは、一回だけでGK経験者は、管理職に向いてると若い時から職場で店長、班長、副社長、顧問、理事長秘書、役員、理事、書生(政策委員)を任されたので人として成長出来ますし地元の後輩もGKを多く輩出し強豪校のキャプテン、天皇杯出場、Jリーガーで代表選出、女子は、GKで五輪出場、W杯で世界一経験して各業界で活躍し引退後指導者になってますからね。