ハリルホジッチ氏解任から今までの時系列整理

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こんにちは、僕です。

ブログを長いことサボっている間に、日本代表周りがかなり動きました。

言うまでもありません。

ハリルホジッチ監督の解任です。

この判断自体、田嶋氏の会見を聞いても意味がわかりませんし、私は明確に反対の立場を取っています。

そして、この判断を受けて、先日ハリルホジッチ氏が来日して会見をしてくれました。

解任の是非云々の話については、いろいろな論考が出ているのでそちらをご覧いただければと思います。

では、今回のブログはなんのために書くのか。

それは、「時系列の整理」です。

というのも、日本サッカー協会の田嶋氏と北澤氏に著しい事実誤認があり、ちょっとか看過出来ないためです。

それはどの箇所かと言えば、「選手とのコミュニケーション」を解任理由としたところ。

田嶋氏に至っては、自分が言ったことを覚えてない始末なので、会見全文をエビデンスに、ご自身が言ったこと、それを受けてハリルホジッチ氏が述べたこと、そして、その会見を受けて、自分が何を言っているのか、把握いただければと思います。

日本語がわかるのであれば、とても簡単な国語の問題です。日本語がわからないようでしたら申し訳ありません。

では、いってみましょう。

4月9日 田嶋氏による会見内容

では、まず会見全文です。

ゲキサカさんの記事を拝借します。

前編 

後編 

みなさんのご意見があったから決めているわけでもありません。

選手や様々な方の意見を聞きましたが、それで決めるわけでもありません。ただ、マリ戦、ウクライナ戦。この試合の期間と後において、選手たちとの信頼関係が多少薄れてきました。

最終的にコミュニケーションや信頼関係の問題がマリ戦、ウクライナ戦のあとに出てきてしまいました。それが最終的な解任のきっかけになったのは事実です。

もちろん選手とのコミュニケーションが足りないことはお伝えしました。実際には総合的なことがあるのは事実ですが、辞めていただく方を傷つけるというよりは線を引くことが大事だと思い、そのような形で伝えました。

そのコミュニケーションなど、信頼面がだんだん変わってきて、逆転したのがマリ戦、ウクライナ戦だと認識しています。

先ほど、申し上げた通り、信頼関係がなくなるのはひとつの象徴的なことで、他にもいくつかの細かい理由を上げるのは可能だと思います。ただ、そこがひとつの引き金になったのは間違いありません。この件だけではなく、様々なことについてスタッフなどから話を聞いています。誰と言うのは申し訳上げることは出来ませんが、選手から聞いたこともあります。でも、それを私は鵜呑みするのではなく、しっかりと全体のことを考えながら、改善すべく動いてきました。

一部の選手からそういう意見が出ていたのは把握していますし、全体のところでどうだったのかを把握しながらやっていました。

これが、田嶋氏による「選手との信頼関係を理由」として持ち出した部分です。

恣意的な抜粋でしょうか。

確かに、「それは一因だ」というようなことは言ってますね。全体の中の一部だと。

ですが、まずここではっきりしておきたいのは、解任会見のタイミングで、「選手との信頼関係・コミュニケーション」を解任理由として持ち出していますよね?

違うでしょうか?

これが「違う」となると話は変わるのですが、僕の凡人並みの国語力では「持ち出している」ように読めるのですが、当ブログをご覧の皆様はいかがでしょうか?

4月27日 ハリルホジッチ氏の会見

この解任を受け、ハリルホジッチが「真実を探しにきた」との名目で来日し、4月27日に会見を行いました。

念のため繰り返しますが、4月27日です。

田嶋氏による解任会見は4月9日なので、解任会見の後、ということになります。

大事なことなので繰り返します。

田嶋氏による解任会見の後に行われた会見です。

こちらが、フットボリスタさんがまとめてくださった会見全文です。

ハリルホジッチ氏会見全文

会長から言われたことは、「まず選手、およびコーチたちとのコミュニケーションと信頼が薄まったこと」でした。なぜか最後の遠征で弱まったようです。3年間なんの問題もなかったと認識しております。

まさに歴史的な勝利でオーストラリアに勝って、W杯予選を通過したあの試合の後ですら、2人の選手ががっかりしていた。それは試合に出られなかったということで。でも、その前何度も試合に出ていた彼らががっかりしている事自体、悲しく思いました。

最初はジョークだろって私は思ったんです。会長に「なぜかおっしゃっていただけますか」と伺いました。そうしたら、つまりはコミュニケーション不足だと。それによって私はそこで、もっと怒りというものが沸き立ったのです。
そこで「どの選手と?」と聞いたら「全般的に」というお答えで。

私が思っているのは、誰とのコミュニケーションだったのでしょうか。

残念ながら真実を探しに来たと言ったものの、まだ真実は見つかっておりません。何人かの選手が不満を漏らしているということは聞いております。会長とやり取りをされているようですが、テクニカルスタッフ何人かともコンタクトを取っていたようです。

その選手、2名いるのでしょうか。不満をもらしている選手は2名でしょうか。私の方には感謝している、ありがとう、残念だという選手が15人くらいメッセージを直接送ってきてくれているんです。

わからないんです。コミュニケーションと信頼関係が薄れているということに。ずっと申し上げてきたように、日々の練習とか月曜日の全体会議とか、コミュニケーションを取っていたつもりなんです。たくさんの仕事を私一人ではなく、私のスタッフ全員で構築してきました。なので、それに対して、どういうことなのか、本当にどうしてなのか、答えが知りたいと思います。

フットボールのすべてを覚えてはいませんが、コミュニケーションってあまりにも広い意味過ぎて、具体的に誰とか、どういうことっていうのを教えていただきたいと思います。

なぜか1カ月後には、コミュニケーションが薄らいでいる。どなたとのコミュニケーションの話をされているのかわかりません。

というわけで、「選手とのコミュニケーション」に関するところを抜粋してみました。

もちろん、フランス語で語られたことなので、ニュアンスなど、微妙な違いはあったのかもしれません。

ですが、大筋として、「誰とのコミュニケーションが良くなかったのかがわからない」という趣旨の内容です。

つまり、田嶋氏による通告の内容に心当たりがなく、「具体的に指摘してくれ」と言っていると思うのです。

僕の読み取りに間違いはあるでしょうか?あればご指摘ください。

この会見を受けての田嶋氏と北澤氏の反応

そして、僕が唖然としたのが、この会見を受けての田嶋氏と北澤氏の発言です。

念のためですが、これはハリルホジッチ氏の会見後のことです。

田嶋氏の記事はハリルホジッチ氏会見翌日、北澤氏の発言は、4月29日(日)日テレのシューイチという番組内でのことです。

まず、田嶋氏の反応ですが、これはデイリースポーツの記事です。

「選手たちは日本のサッカーのことを考えている。1人や2人が反乱しているというのは失礼」

とおっしゃっています。

もちろん、スポーツ新聞の記事なので、信ぴょう性はわからないかもしれません。

そして、北澤氏はもう映像にも残っているので確実。

▼映像はこちら

「選手のことを持ち出したりすると、今後選手はやりづらくなるから、監督としてやってはいけないこと」
と述べてます。

これは、述べています。

ここからは僕の解釈です。

さて、時系列を改めて整理してみましょう。

4月9日 田嶋氏が解任会見で、理由の一部として「選手とのコミュニケーション」をあげる
4月27日 ハリルホジッチ氏が「コニュニケーションが取れてないのは誰のことだ?」と述べる
4月28日 田嶋氏が「選手が反論しているというのは失礼」と言う
4月29日 北澤氏が「選手のことを持ち出すなんて」と言う

さてこれ、2つほどつっこみたいことがあります。

1)反乱している?

まず、田嶋氏が言ったのかどうなのかわかりませんが、「反乱している」と言っていますが、えーっと、いつハリルホジッチ 氏が「選手が反乱している」って言ってます??

確かに、「2名」という数字は出てます。

出てますが、オーストラリア戦後にがっかりしているとか、「2名でしょうか。」というようなことを言ってはいます。

これではその選手が特定されてしまう、ということなのでしょうか。

でも、ハリルホジッチ氏は反乱しているなんて言ってないですよね。

むしろ、「2名なのか?具体的に教えてくれ」と言っていると思うんですが、僕の読み違いですか?

2)選手のことを持ち出すなんて

次、北澤氏。

「選手のことを持ち出すなんて」と言いますが、最初に持ち出しているの、どうみても上司の田嶋氏ですよね?

ハリルホジッチ氏は「教えてくれ」って言ってるだけです。

ですので、「選手がやりづらくなった」のだとしたら、その責は田嶋氏に求めるべきではありませんか?

時系列で並べて、内容を整理したところ、僕にはそう読めたのですが、僕の国語力が残念なだけだったらすみません。

まとめ

基本的には田嶋氏が話したことへの反論しかしてませんが、そもそもハリルホジッチ氏がこのような会見を開いて喋ったこと自体が気に入らないのだとは思います。

ですが、事実の湾曲は良くない。解任の是非とか以前の問題なので。

今日取り上げたことは、本当に枝葉のことですが、時系列の整理はしておいたほうがいいかなとも思ったので、自分の備忘録も兼ねて書いてみました。

本当は、どの発言を受けてこの反論に繋がっている、など詳細な分析もしたかったのですが、田嶋氏や北澤氏の顔をみるのも辛いのでこのへんで。

もっと他に突っ込むところはあると思いますし、内容に関しても論点はたくさんあると思います。

ただ、それについては冒頭で申し上げたように別の方々の記事をご覧ください。良記事いっぱいでてます。

当方は北澤氏を軽蔑します

ちなみに、田嶋氏の即刻辞任が日本サッカーの未来を作る一歩目だと信じて疑ってませんが、北澤氏は種類が違う意味で相当酷いです。

特に、樋渡通訳への「仕事がなくなっちゃいましたからね」は、ない。

ここまで日本サッカーのために尽力してくれた人に対するリスペクトもなければ、仕事そのものを舐めているとしか思えない言動です。

あの涙を「仕事がなくなるから」と受け取るって、どんな解釈したらそうなるんでしょうか。

サッカーがどう、とかの問題ではありません。

仕事人としてありえないし、人として信じられない。

心の底から軽蔑します。

日テレのシューイチ内で、正式に謝罪をすべき事案だと思いますし、強く抗議します。

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