<創刊35周年記念号>Number874 は川口・楢崎好きなら読むべき

川口能活と楢崎正剛。

かつて、日本代表正GKの座を争ったこの2人の時代が、日本のGK界が最も「安泰」だったときだったなと思うことがある。

時代背景もあるが、この2人は高卒の10代でチームのレギュラーポジションを獲得し、以降控えに甘んじる姿を日本代表の場と、川口においては海外移籍していたときを除いて記憶にない。

川口は舞台こそJ2ではあるが、その経験をFC岐阜に持込んでいるし、楢崎はJ1名古屋グランパスでバリバリのレギュラーとして活躍している。

岐阜はともかく、グランパスに関しては控えの高木も楢崎とほぼ同世代ということもあり、彼が引退するまでに若手がポジションを実力で奪わなければ、今後かなり苦しむことが想定される。

日本代表が今まさにそうであるように。

<創刊35周年記念号>Number874に2人の対談記事が掲載されている

今も現役でバリバリやっている2人の対談がNumber874号に掲載されている。

GK厨のぼくとしては「読まずにはいられない」よだれ記事であり、無条件で購入を決定して、速攻で読んだ。

記事中でも語られているけれど、この2人のこうした対談記事は読んだことがないし、テレビなどの動画でも見た記憶がないので、僕としてはありがたいことこの上ない企画だった。

読んでみてまず。

ステマと言われようとなんだろうと、ぼくと同種のGK厨ならば必読だと思う。

2人を2人たらしめたお互いの存在

詳しくは本誌を買って読んでもらえればと思うが、この2人の関係は本当に良好なんだなということ。

メディアは「PV」「視聴率」が目的なので、この2人をしきりに比較したがり、その関係が「ギスギスしたもの」であるかのように報じていたと思う。

が、実際の彼らは互いをリスペクトし、互いのプレーから学ぼうと切磋琢磨していたことが語られている。

ぼくは思ったことがある。

この2人が例えば南アフリカワールドカップの楢崎と川島のように離れた世代だったら今の日本のGKはどうだっただろうか?と。

しかし、その考えが完全に間違いであることがこの記事を読むことでわかる。

ぼくの勝手なイメージ

川口といえば「動」、楢崎と言えば「静」

こういうイメージを僕は今でも持っているし、ある程度「一般的感覚」ではないかと思う。

大舞台に強い川口と安定感の楢崎と言っても良いと思う。

ただ、これはプレースタイルによるイメージで、実際は2人とも大舞台には強いし、安定感も有している。

川口にはミスのイメージも付きまとうが、それは試合に出続けていることの証左であり、試合に出なければミスも出ないのであって、やはり「安定感」が高いレベルで備わっていたからこそ、歴代の指揮官に重用されてきたのだと考えるのが自然だ。

楢崎に関していえば、彼自身の著書「失点」の中でも語っているが、ミスをしばらく引きずった経験があるそうだ。

そのことは今回の誌面でも語られているが、現役でGKをやっている人には参考になることが多々語られていると思う。「失点」も合わせて読まれることをお勧めする。

スーパーセーブ集を探した

最後に、2人のスーパーセーブ動画を拾ってきた。

この2人なので、YouTubeで検索すれば一瞬で色々でてくるのがありがたい。

 

まとめ

あくまで僕の中で、ではあるが、この2人が歴代の日本代表GKのなかで最強だと思っている。

ベテランの域に達し、今なお若手にポジションを譲ることなく活躍していることからも、この2人がいかに偉大で、かつ日本に多くのものをもたらしてくれたかがよくわかるというもの。

今回ご紹介したNumber874号で楢崎が闘莉王に怒られるエピソードが紹介されているのだが、闘莉王の指摘は至極もっともであり、同時に日本の問題点を的確に表現しているとも思った。

個人的に、ここがハイライトだったりする(笑)

今回のような企画はなかなかないことなので、彼らが現役引退をした後とかでももう一度実現してほしいし、ほかの選手、例えば川島×西川とかもいつか読んでみたい。

今回は以上!

 

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