レイソルがあまりにもアレ過ぎる今シーズンで、心が荒んでいます。
どうも、僕です。
とりあえず、やった監督が変わったところで、GK関連ネタをぶっこんでみたいと思います。
因果関係はあまり気にしないでください。
では行ってみよう。
少し前にこの本が出版されたのは、皆さん記憶に新しいはず。
GKクラスタならば漏れなく読んだはずですよね?
今日はこの本について僕の見解を書いておこうと思う。
憤りを隠せない
出版されてすぐにポチり、届き次第すぐに読んだ僕の心には、「怒り」の感情がまず沸いた。
いや、だってそうでしょ。
「知ってたのと違う!!なんで20年前に出してくれなかったの!!!」
って思うじゃない。
例えば、構え方。
僕が現役の時は「常に低重心」が一般的だったように思う。
なんだけど、この本だと、「4つの構え方」が紹介されている。
知らない…そんなこと知らない…
言われてみれば、「そのほうが合理的だし動けるよね…」って思うよ。
なんで20年前に教えてくれなかったのさ。
川原さん、清水さん、そして大武さんが20年前にこの本を出版しなかったのはもはや「罪」だと言って差し支えない。
訴えてやる!!←
GKコーチがいないGKほど読んだほうがいい
さて、真面目に話そう。
この本はGK大国ドイツの技術が体系立てて言語化されている。
もちろん、すべてではないのだろうけど、ぼくは「GKの基礎」の概念が一変した。
これ知ってたら、もうちょいチームに貢献できるGKになってたと思う。
プロになってたとは言わないけど。
では、何が変わったか、なぜ読んだほうがいいのか。
理由は3つだ。
1)基本技術が整理できる
まず、キャッチングやポジショニングなどの基本技術が再整理できる。
前述したとおり、構え方一つとっても、4通りに細分化されている。
僕が知っていたレベルの技術論はかなり雑なもので、独学でしかなかったので、ここまで論理的に言語化もできてなかった。
けれど、この本ではかなり細かく解説されている。
これまで「何となく」でプレーしていたことが言語化されるので、再現性も生まれると思う。
プレーをする上で、言語化して再整理されるのは思った以上に大きいはず。
2)トレーニングの質が変わる
当然、ピッチで再現するには日々のトレーニングでの反復が欠かせない。
しかし、このトレーニングというのが曲者で、えてして「根性論」になってしまいがちなところがある。
・シュートをとにかく受けまくる
・クロスを何本も受ける
「量」が質を生むところがないとは言わないが、かつて自分がやっていた練習が、この本の中では明確に否定されている。
試合を想定したものか?
この問いを持てるかどうかで、トレーニングも大きく変わる。
現役当時、「このシチュエーションは試合ではないよな」と感じたことは正直あった。
だが、「練習は裏切らない」とばかりにとにかく自分を追い込んだ日々が懐かしい。
無駄とは言わないが、無駄なことは多かったようだ。
なんてことだ…
3)自分の中に判断基準を持てる
3つ目は判断基準。
どういうことかと言うと、自分が選択するプレーに論拠を加えることができるということだ。
・自分がとるべきポジショニングはどこか
・どっちの手を出してセービングするのか
など、GKのプレーは判断の連続だ。それも、一瞬で判断しないといけない。
これが、「勘」や「経験」という人は多いと思う。
だが、やはりこれには再現性がなく、「なぜそのプレーを選択したのか」を説明できないことも多くなってしまう。
説明できないと、検証もできない。そして、検証できたとしても正解か不正解かの基準を持てない。
この本を読むと、判断基準が整理されるため、プレーの検証と改善もやりやすくなるはずだ。
補助資料は自分で探す
1つ難点があるとすれば、解説されている場面が図のため、若干イメージがわきにくい。
だが、そこは文明の利器を活用しよう。
すなわち、動画を自分で探せばよい。便利な世の中になったものだ…
今は、Youtube上にGKのトレーニング動画はよく上がっているし、この本で言っている場面も動画で見つけることは可能なので、ぜひ検索してみてほしい。
まとめ
この本を読むことによって、GKに必要な要素が言語化されることが、一番のメリットになるだろう。
何となくプレーしたことが言語化されることで、パフォーマンスやトレーニングの質は変えていけると思うし、いわゆるPDCAも実行しやすくなると思われる。
たとえGKコーチがいなかったとしても、この本を手引きとしてトレーニングや技術を見直すことは十分可能なはず。
ほんと、冗談抜きで20年前に知りたかったことが満載だ。
現役GKやGKコーチを営んでいる人で、この本をまだ読んでいない人がいたら、ぜひ読んでほしい。
そして、日本のGKレベルが「日本の弱点はGK」などと言われず、むしろ「GK大国JAPAN」と言われるくらいに成長してくれることを願うばかりだ。
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