セビージャvsセルタ 決勝点のFKは止められた?

GK

正月休みの最終日、いかがお過ごしでしょうか?

我が家は嫁氏が「インフルエンザA型」に認定されるという、なんとも幸先の良いスタートを切ることができました。ありがとうございます。。

2歳と2ヶ月の2人の娘に感染しないことを祈るばかりです。ぼくは、いっそ感染して正月休みが伸びれば…などとは思っておりません…

「セビージャvsセルタ」のFKを分析する

物理的に見られないこともあって、ぼくはあまり海外サッカーを見ていません。

日本人選手の動向は気にはなるんですが、サッカーチャンネルに契約したところでチャンネル争いに敗れ去るのみなので、契約してないのです。

TwitterのTLで流れてくる動画とかを見るのが関の山。まして、日本人が出ないカードなんて追ってもいません。

そんな状況なのですが、フォローしている@FIGObarcelona さんがリーガ・エスパニョーラの「セビージャvsセルタ」のFKによるゴールの動画がアップされてました。

素晴らしいFKではあったものの、GK的に気になることがあり、ちょっと会話させてもらいましたので本日はこれを題材にブログにまとめてみます。

FK前のGKの動き

まずは動画を見てみましょう。

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位置としても近すぎず・遠すぎずの位置で、FKを得意とする選手からすると「絶好の位置」でのFKですね。かつ、シュートもスピードがあって、壁を超えて(この場合横ですが)くると止めるのは一筋縄ではありません。

ただ、コースが多少甘いので、GKとしてノーチャンスではないのかなと。

と、前段を設けた上で気になったことが1つ。

蹴る前のGKの動きだしが早すぎるのです。壁を超えてくるシュートを予測してニアサイドにステップを踏んでいますが、見事に裏をかかれて反応が遅れています。

これでは止まるものも止まりません。

GKの心理として

セビージャのフリーキッカーは普段は動画の右にいるレジェスという選手が左足で狙うようです。

当然、相手のセルタとしてはそういうスカウティングはしていて、GKもそれを警戒していたと思われます。

レジェスの普段のFK精度を知らないのですが、FKの位置がヤバすぎるという点だけでも、GKとしてはいろいろ考えてしまいますから、パレハが蹴ってきたことでびっくりしたというのはあっと思います。

ただ、それを差し引いても先に動き過ぎなのです。

まずGKが考えたであろうこととしては次のようなことと想像できます。

①左足で壁を超えて巻いてくるだろう
②精度が高かったら、普通に反応してたら間に合わない…

特に①が頭にありすぎて、素直に身体に反応として出てきてしまったんでしょうね。

こうなるとキッカーが「壁を超えて狙おう」と思っていたとしても、ファーサイドに蹴る方向を変えることなど雑作もないことでしょうね。

それくらい「事前に動き過ぎ」です。

結果、スピードもいい感じで蹴り出されたボールはGKの逆を付いて決まったよと。

しかも「決勝点」になったようです。嗚呼…

仮に我慢できていたら…

「たられば」に意味などありませんが、ぼくがGKだったらどう反省するか…という視点で、止められた可能性について考えてみます。

①壁の作り方はどうだったか

これについては問題ないと思います。

ニアサイドに壁を作って、自分はファーサイドに構える。ここに間違いは無かったと思う。

②事前の動き

ここが致命傷になっているのは間違いありません。

反省としては蹴る直前の直前まで構えた位置で待っていること。間違っても今回のように「どっちかに動く」ことはしてはダメ。その場でステップを小刻みに踏んでおき、いつでもスタートを切れるように重心を理想としては右5:左5、または右6:左4くらいにはしておきたい。

心理的に、多少予想がかたよるのは仕方がない。まして事前スカウトの情報も頭にあるから考えることが多いのは仕方がない。ただし、あくまで参考レベルにしておくべき。

③反応について

右にせよ左にせよ、事前の準備のところが決まっていれば今回のFKも腕一本ではじけた可能性がある。

遅れたとはいえ、反応はできていたしコースには入れていたことから見ても、間に合った可能性は十分ある。つまりノーチャンスということはなかった。

もちろん、シュートもいいスピードと威力だったので、触っても入った可能性はあるが、止める可能性は高めることができたはず。

こんなところでしょうか。

まとめ

もちろん、「動かない」ことが出来ていたとしたら、さらに凄いFKが壁を超えて来ていた可能性もゼロではないですが、それについては諦めもつきますし、切り替えればいい。

「止まる確率」は高めることが大事です。

FKにおけるGKの対策は壁を適切に作り、キッカーとボールを見えるようにしておき、来たボールに少しでも早く反応できるように準備することです。

ただ、最大の対策は「こんなデンジャラスな位置でファールしないこと」

最初に書きましたが、この位置から壁超えて枠に来たら止めるのは至難です。プロの世界ならなおのこと。

そのリスク自体、避けるように守備をする・させるというのが最大の準備と言えますね。身も蓋もありませんが。

本日は以上!

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