キーパーのなり手と指導者がまだ少ない件

キーパーのなり手と指導者がまだ少ない件

ハロウィンだかなんだかで渋谷が大変だったみたいですね。

ぼくは新宿と渋谷が苦手とおりこして嫌いの域に達しているので、そういうイベントチックなことがあるときはまず立ち寄りません。

人ごみは苦手です。

渋谷、新宿あたりはできれば近寄りたくないというのが本音。行かなきゃいいだけですが…

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コンバートGKの活躍

さて、昨日のことですが、サッカー好きならチェックしているであろう「ゲキサカ」にこんな記事が掲載されておりましたですだ。

[MOM1175]膳所GK陰山航平(2年)_転向5か月、GKとして初の公式戦で番狂わせ起こす | ゲキサカ[講談社]

滋賀県の高校でGKが誰もいないから運動神経が一番いいCBの選手がコンバートされていて、まだ5ヶ月しかたっていないとのこと。

それでそれで初出場の公式戦でPKまでもつれて止めちゃったというお話です。

なんでも、コンバートされてたった5ヶ月で、しかも公式戦は初だったとか。先輩方もえぐいことなさいますな。

おそらく、5ヶ月くらいだとまだフィールド時代の感覚が残っていると思われますね。手で行くところを足出しちゃったりとか。記事の中で監督もおっしゃっていましたが「取り方見たら素人」とか。

やはり、サッカーの中においては「専門職」と言っても過言ではありません。コンバートと言っても、そう簡単に習得できるものでもないと思います。

まして、野洲がいる滋賀ですからね。申し訳ないけど、上のほうまで勝ち上がるのは厳しいでしょう。

ポイントは2つあると思う

この記事を読んで思ったことは2つほどありまして、これは結構今後の日本のGK育成を考えていく上でも重要な課題なんではないかと、勝手に大げさに考えています。

①なり手がいない

PKを止めたことに関しては特段取り上げるつもり無いのですが「チームに一人もGKが入学してこなくて、誰かをコンバートせざるを得ない」っていう点が1つ。

今回は滋賀県でしたが、日本全国まだまだこういうチームは多い気がします。社会人の民間大会だったらよくみる光景ですが、高校サッカーとかだと下の方でほぼ確実に姿消すから中々状況が伝わってきませんけどね。

やはり、サッカーは攻撃がどうしても魅力的に映る分、小学生なんかだとみんなFWとかトップ下とかやりたがりますよね。今でも同じじゃないかな?なんて想像しますがどうなんでしょうか。

そもそも絶対的に「なり手」が少ないと思います。強豪校になると5人も6人もいたりしますが、各チーム1人しか出られないポジションゆえ、人数自体少なくなるのは仕方ありません。

かくいう僕も中学・高校とライバルがいませんでした。中学のときは厳密にはいましたけど、中学から始めたやつだったので、小3からやっている僕からすると練習さぼらなければまず抜かれることはないと思ってました。

高校なんかもっと酷くて、入学した瞬間にレギュラーが保証されました。3年時にいい子ひとりが入ってきましたけど、身体の出来上がり方が違いますからね。さすがにまくられることはなかったです。

おかげでゲーム経験を積むことには困りませんでしたが、この状況はなんだかんだキツい。というのも、ゲームはいいけど、最悪一人で練習することになるんです。フィールドがシュート練習始めるまでまともなGK練習できないとかザラにあった。

これだと、レベルがなかなか上がってこないのよ。大学時代にかなりのびたのですが、やはりGKはシュート練習やクロスの練習を受けているだけじゃだめで、専門的な「GK練習」をしないとレベルが上がってこないんだって実感しました。

そして、その練習の質を上げていくためには、少なくとも目標やライバルとなる相手は必要だなと。したがって、なり手がいないってのはけっこうな問題なわけであります。

②指導者がいない

これはたぶん、なり手がいないことよりももっと深刻と思われます。高校に限っていえば、GK指導できる監督・コーチっておそらく少ないでしょう。

GK出身なら幸運で、けっこう稀なケースです。酷いと顧問させられているだけで監督的なことも選手でやってるところだってあるはず。日本の草の根はまだまだそんなもんかと思われます。

冒頭の記事のチームもおそらくまともにGK指導できていないような気がします。

練習しようにもどうしたらいいのかワカラナイ…が本音でしょう。細かいプレーの詰め作業もできないので、レベルアップのスピードや効率が悪くなります。

高校のときの顧問の先生は本読むとかクリニック連れて行ってくれるとかして頑張ってくれたのは今でも感謝してますが、やはり限界はあります。

専門職なぶん、知識やトレーニング方法を知っている、そのトレーニングがどんなプレーにつながるっていうのを体感としてわかってないと人に教えることは厳しい。

なり手がいないから指導者も結果少ないっていう構図もありますかね。いずれにしてもこれはほとんどの高校・中学が陥っていることでしょうね。

ライバルと指導者の存在は重要

ぼくの場合は大学で初めて「指導」というものにありつきました。1個上の先輩だったんですけどね。

GKトレーニングもやたら専門的になったし、ポジショニングとかこまかい動きを詰めることができたのはこの先輩の指導があったからに他なりませんでした。

社会人になった今でもGKとして呼ばれればそれなりにできるのはこの時の財産です。

GKとしてこの時期に一番上手くなれたのは、この人がライバル(目標)であり、指導者だったからに他なりません。ゴリラみたいでしたけど。

ライバルと指導者。

この2つは本当に重要だなって大学時代にものすごく実感したことでした。

いないもんはいない!どうすりゃいいのよ!!

という声が聞こえてきました。遠くのほうから。

これはもうね。1つかなと。

「Jリーグチームの練習と、Jリーグを観に行け」

これに尽きます。

Jリーグもアップのタイミングからね。試合開始直前とかダメ。どんなアップかはチームによって様々ですけども、けっこうバリエーションあります。

「どんな効果があるんだろう?」って考えつつ、「プロがやってるからオールOK!」くらいの精神で自らん練習に取り入れてしまいましょう。

やってるうちに、「ああ、こういうことか」ってわかってくることもありますしね。

練習については本当にガチガチにトレーニングしてるので、試合前のアップとは違うハードなやつを見られますよ。GK練習はサッカーのなかで最もハードです。プロのやつはスピードからなにから桁違い。

ぼくが印象に残っているのは大学時代にアテネ五輪代表とJビレッジでご一緒したことがありまして。

練習見学にいって、例のゴリラ先輩とGK練習ばっかり見てたんですけど、いろんな細かいステップとか目線とかポジショニングとかを研究しまくって、練習内容はまるパクリしました。

そうやってバリエーション増やしていくしか、指導者がいない場合は方法がありませんね。間違いない。

練習はフィールドのやつを日替わりで道連れにして蹴らせるのがよろしい。チームのレベルアップのためだと説得して協力させましょう。

ちなみに、練習につきあわせるのはFWがオススメです。なぜなら、そのFWに副産物が生まれまして、シュートがえらい上手くなります。少なくとも枠にはいくようになります。これでチームのレベルもあがって一石二鳥です。

執筆後記

キーパーは我ながらハードなポジションだと思います。だからこそなり手もいないんでしょうけど、経験を積んで、上手くなってくればこれほど魅力的で楽しいポジションもないなって僕は思っておるんです。

たまにフィールド出るとそれはそれで楽しいけど、やっぱり相手を「ムキーー!!」ってさせるのが心底楽しいのですよ(笑)

そういう、キーパーの色々な魅力を感じてもらえるようにこのブログも運営していきたいところです。

このブログ起点で「キーパー始めました!」とか言われるのが当面の夢ですかね。ええ。

COMMENTS & TRACKBACKS

  • Comments ( 2 )
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  1. posted by 津曲 典子

    我が家の末っ子の息子は少年サッカーチームで3年の初めごろからキーパーを任されています。現在は、四年生です。チームにキーパー指導できるコーチがいないのでキーパーとして指名された頃に私が「シュートしてきたボールを無理に受けなくてもいい、両手をグーにして弾いて外に弾き飛ばして。」とだけで伝えました。本人は、「キーパーなんか嫌や〜〜!」とずっと行ってましたが…正直私も息子のサッカーをする姿を見たかったのでヤキモキした気持ちでした。未だに声を出して指示をする事も出来ない息子ですが…。決勝では必ずうちの息子がキーパー、勝てそうな試合の時はトップの左サイド、トップ下に行かせてもらえるように…キーパーをやり始めてから四年の息子が5年の試合に呼ばれるようになりました。…がなぜうちの息子がキーパーなのか未だにわかりません。なぜ、キーパーに向いているのでしょうか?

    • posted by Kameda Naoto

      >津曲さん

      コメントありがとうございます。

      息子さんがGKを任されているんですね。
      僕としては「同志」を得た気持ちになるので嬉しいくらいですが、
      本人の気持ちを考えると複雑ではありますね。

      >なぜ、キーパーに向いているのでしょうか?

      この問いにお答えするには、僕が持っている材料が少なすぎるので
      正直お答えはできませんし、任命した方に聞いてみるのが一番だと思います。

      ただ、任される手前でなんらかのきっかけがあったんじゃないでしょうか。

      日本だとまだまだGKのステータスが上がってきていないので、
      「いやだ」とか「やらされる」とか表現されてしまいますね。
      これは、正直悲しいことで、なんとかGKの魅力を理解してもらおうと
      始めたのがこのブログです。最近更新してませんが…

      指導者がいないのはなかなか苦しいかもしれませんが、なんとか
      前向きに取り組めると、フィールドに戻ったときにGK心理がわかる
      ようになるので、駆け引きがうまくなる利点はあると思います。

      あと、気分を害されたら申し訳ないのですが、
      >正直私も息子のサッカーをする姿を見たかったのでヤキモキした気持ちでした

      とあります。

      GKもサッカーという競技のいちポジションなんです。

      やってることは確かに特殊ですが、サッカーにおいて非常に重要な
      ポジションで、栄誉あることなんだ、という認識を持ってもらえると
      ありがたいです。

      お母さんまでがっかりしていると、息子さんのモチベーションも
      あがらないと思いますので。

      小学生の段階で色んなポジションを経験することは、決して
      悪いことでもないので、前向きに取り組めるような働きかけを
      してもらえると幸いです。

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