内的PDCAを回して自信の基盤を築く

内的PDCAを回して自信の基盤を築く

サッカーの話ではないですけどもね。

テニスの錦織くんがまた勝ってるみたいで、次に世界ランク6位のフェレールに勝ったらATPツアーファイナル進出だとか。

このところの彼の活躍には脱帽すると同時に、「コーチの存在って本当に重要なんだな」と思わずにはいられません。

サッカー選手、とくにキーパーにとってもそれは重要ではないのか?と思ったりします。

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キーパーのKPI

ぼくがキーパーをやっていて思うのは、自分のプレーにいかに自信が持てているかってのはプレーの質に大きく関わるということ。

そりゃそうだって話なんですが、ではどう自信を築いていくのかって話で、KPIの設定はこのとき非常に重要です。

ありがちなのは失点数や失点率が低いこと、いわゆる「結果」です。

キーパーがなぜいるのか?というのは、言わずもがな失点を防ぐためにいるわけで、それを勤める人のKPIが「失点率」とか「失点数」に置かれるのはしごく全うだし、論理的だと思います。

ぼくも、この部分を否定するつもりはないし、それはそれとして設定すべきとも思う。

 失点数や失点率をKPIにすることの問題点

一方で、これの問題点もあります。

というのも、これをKPIに設定した瞬間に、失点=GKの責任 ともいえる評価軸が出来上がる点です。

2013年GK防御率

このような指標が出てまして、これみるとマリノスの榎本とC大阪のジンヒョンがめっちゃ優秀に見えます。実際、非常に優秀ですよ。だって34試合とか出て1点割るんですから。

とはいえ、じゃあ数字の悪いGKは悪いのかって言ったら一概には言えないわけです。得点もそうですが、失点も流れの中で色んなことが起こった結果として喫するわけです。

GKは最終的に自らの反省点として顧みはしますが、ノーチャンスの場面だってありますし、チームとして守備が機能しなければ止まるものも止まらないという場面はやっぱりあります。

レイソルなんかいい例で、菅野なんてめっちゃ止めてるのに失点率高いわけです。明らかに、チームとしてこの年は守備が破綻することが多かったから。

まあ、それを最後の砦として防ぐのがGKの役割だろって指摘もわかりますがね。

カオスサイクルにはまらないために

この指標だけに縛られると、自信を失う可能性が大いに高まります。真面目だったり神経質なGKだとここでかなり悩む。キャラによってはフィールドプレーヤーからめっちゃ言われることにもなるでしょう。ぼくがそうでした。

そうなると、本当に自信がなくなってきて、プレーが消極的になり、さらに安い失点をくらいやすくなり、また失点数があがり、プレーが消極的になり、チームメイトにいわれ…、以下ループ。

カオスです。

 

また、失点が少ないことを自信にしていると1試合で3点とか4点とか取られると一瞬で鼻が折れる。そして上記ループにはまるなんてこともあり得る。

要するに、失点数とか失点率とか、究極的には自分だけでコントロールしきれない指標を自信の基盤にすべきではないと思うのです。

じゃあどうすんの?というお話になりますね。

自信の基盤は「P→D」がコントロールできる範囲で築く

これは多少考える必要がありますが、考え方としてはこうです。

「他人の力が及ばない純粋環境で自信の基盤を築く」つまり、自分でコントロールできることを自信の根拠として積み上げていくってことです。あくまで内的に。

たとえば、1本のクロスボール。これによって失点するかしないかはわかりませんが、チャレンジするのか、ステイするのかは明確に自分で判断できます。

プレーの後に失点したとしても「チャレンジしたのかしてなかったのか」で後味が違うのは自分でわかるはずです。ステイして失点しても「出てればとれたかも」という感覚があるかないかで、自分の中では収穫が違うと思うんですね。これは言葉に出せば言い訳と言われるから決して言わないけど。

あとは、練習してきたこと(とくに準備の部分やキック)「P」が試合でやれているか「D」とか、失点したけど、練習してきたポジションニングはとれていた。

とかね。

反省と練習「C→A」の精度を高めるために

こうしてできたことを自分の中でストックしていくと、失点することで自信を失うこともないし、結果的に失点も減ってきます。

なぜなら、そのあとの反省と練習の質が格段に変わりますからね。

失点しちゃった…orz とかでいちいち自信失っていると「下手だから」という原因とも言えない結論に勝手に達します。

しかし、「これはできていた」というのがあれば、じゃあ悪かったのはその前のプレーなのか、後のプレーなのか課題がはっきりさせやすくなります。

課題がはっきりすれば、それをトレーニングでつぶしていくことができます。

結果として、失点が年間ゼロになることはないにしても、今までやられていたような失点が減るとか、つまらないミスが減るとかの目に見える結果にも反映されてきます。

最終的には周りからは「うまくなった」と見えるわけです。

大事なことなので2度書きます

自信を失うってのいうのは、本当に悪影響しかありません。

下手なら上手くなるために練習するわけですが、何の考えもなしにやっても成長のスピードはそこまで上がらないし、効率も非常に悪くなります。

やはり積極的にプレーしてこそ課題は見つかるというもので、自信を失っている間はほぼ確実にプレーがこじんまりします。

だからこそ、自分にコントロールできることを自信の基盤に自分の中、あるいはコーチと共有するとかしておいて、内的にPDCAをまわしていくことによって自信の基盤を築き、スキルもあげていくことを推奨します。

結果は重要ですが、結果を自信の根拠にするとろくなことがないというのはぼくは経験的に感じております。なぜなら結果が否定された瞬間にその自信はなくなるってことですからね。

執筆後記

冒頭に話戻りますけど、こういうことを実践していくためにはやっぱりコーチの役割ってでかいよねって思うわけでありまして。

キーパーってスーパー孤独ですからね。失点したときに事情を説明しようもんなら「言い訳」ですし、チームを救うのがキーパーの仕事とか、仕事に失敗した奴に言われることもあるしで。

スキル側のコーチも重要ですが、こうしたメンタル側のコーチングの重要性もこれから高まっていくと思わずにはいられませんわ。

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